救援活動では十分な備えが肝心!

災害が起きると全国各地から人助けをしようとボランティアが集まり、人命救助や復興支援に当たりますが、その際の費用は基本的に自己負担になります。ボランティア期間中の滞在場所の確保はもちろんのこと、活動中の食事や道具も自分で手配しなければなりませんが、これは災害支援ナースも同様です。被災地はどこも混乱しているので、決して支援をする側が負担をかけてはいけないという決まりになっています。ですから、災害支援ナースとして被災地に出かけるときには、すべてを自己完結できる体制をきちんと整えておかなければなりません。

したがって、現地入りするときの持ち物もしっかりと把握しておきましょう。災害支援ナースが派遣先に出向くときには、まず災害支援ナースの登録証と身分証明書は必ず持っていく必要があります。また、滞在中に困らない程度の現金と併せて、自身が怪我したときに備える意味で保険証のコピーも持っておいたほうがいでしょう。さらに、現場で身につけるサージカルマスクや聴診器をはじめ、患者のケアで必要な血圧計や体温計、ハサミ、包帯、アルコール綿などもできるだけ多めに用意しておくことも重要です。そして、どんなときでもスムーズに自身の安否確認が取れるように、連絡網の確認もしておくようにしましょう。

被災地では、救援に駆けつけた人が被災するケースも十分考えられます。ですから、万が一の場合も想定した準備を必ずしておかなければなりません